編み物を始めると、マフラーや帽子以外にも、ミトン、セーター、カーディガンなどいろいろ編みたくなってきますよね。毛糸を購入するたびに見かける「ゲージ」をスルーしている初心者の方も多いと思います。
- そもそもゲージって何のこと?
- ゲージは測った方が良いの?
- ゲージのために編むのは面倒だなぁ・・・
など、ゲージにまつわる疑問や悩みをもつ方の参考になればと思い、この記事では「ゲージ」についてまとめてみました!
編み物における「ゲージ」とは?
ゲージとは編み目の大きさのことです。希望の寸法に編むには自分のゲージを知ることが必要です。本番と同じ糸と針で編んでみて、横10cmで何目、縦10cmで何段と数えます。
難しく考えてしまうかもしれませんが、なんてことはありません。10cm×10cmの正方形の中に、目数・段数がいくつ編めるか、ということです。
「編みたかったサイズと実際編みあがったサイズが違った!」
といった失敗を防ぐために、ゲージは「編み地のものさし」になります。
例えば、漠然とマフラーを編み進めていると、
「この糸で、このきつさ(ゆるさ)で編んでいっても大丈夫かな・・・。小さすぎたら(大きすぎたら)どうしよう!」
と編みあがりのサイズが心配になってきますよね。
ゲージが分かれば逆算して計算できるので、希望のサイズに限りなく近づけることができます。
ゲージは必ず測った方が良い?
早く毛糸でなにか編みたくて、ゲージを測るのが面倒!という方も多いと思います。
実際のところ、必ずしもゲージをとる必要はありません。
マフラーやスヌードなど、希望のサイズとややサイズ感が変わっても問題ないアイテムならゲージをとらなくても良いです。一方で、セーターやベスト、靴下などジャストサイズで編みたいアイテムはゲージを測っておいた方が安心です。
多少サイズ感が変わっても良いならゲージは不必要(マフラー、スヌードなど)
マフラーやスヌードは首に巻いて使うので、幅や長さが多少増えたり減ったりしても、とくに気になりません。ゲージをとらずに、すぐさまマフラー・スヌードを編み始めても大丈夫です。
※このサイズで編みたい!という場合は、ゲージをとってくださいね。
なるべくジャストサイズで編むならゲージは必要(セーター、ベスト、靴下など)
セーターやベスト、靴下などは、大きくても小さくてもいまいち。自分のサイズに合うように編まないと、不格好な仕上がりになってしまいます。なるべくイメージ通り・ジャストサイズで編むならゲージが必要です。
ゲージの測り方
定規やメジャーなど使って、10cm×10cm(正方形)に目数・段数がいくつ編めたかメモしましょう。
- 正方形を編む(10cm×10cmより少し大きいくらい)
- 10cmあたりの目数を数える
- 10cmあたりの段数を数える
あくまでも正方形を基準にゲージをとるので、定規やメジャーを編み目に対して平行・垂直に置いて測ります。
定規やメジャーでうまく測れない、測るのが面倒な時は、このようなニットゲージ用のカウントフレームが便利です。
10cm×10cm編むのが面倒なら5cm×5cmでも!
10cm四方のゲージを編むのは面倒だけど、イメージ通りのサイズに仕上げたいし…というときは、奥の手があります!
要は、自分の編み方だと●目で●cm、●段で●cm編めるということがわかれば良いわけです。
(5cmにこだわる必要はなく、8cm×8cmなどでも良いです。)
編み地が大きいほど、編み目の緩さ(キツさ)や間隔が安定してくるので、ゲージも正確になっていきます。
もし、5cm四方のゲージで10目・10段編めたのなら、10cm四方に置き換えると20目・20段編めるという計算が可能です。
(もちろん、多少の誤差が出ますが)
【計算】幅20cm×長さ150cmのマフラーを編む!
10cm×10cmのゲージを編んで20目・25段編めたら・・・
- 幅20cm:20目×(20cm÷10cm)=40目
- 長さ150㎝:25段×(150cm÷10cm)=375段
40目・375段で編めば、20cm×150cmのマフラーが出来る!
といったように、ゲージを使えば自分の編みたいサイズから逆算して目数・段数を計算することができます。
ゲージをとる必要性と測り方 まとめ
イメージ通りのサイズでニットを編み上げるにはゲージが必要です。とくに、セーターやベスト、靴下などサイズ感が重要なニットの場合、ゲージをとっていないと編みたいサイズで編めず、不格好な仕上がりになることも。
10cm×10cmで目数・段数がいくつ編めるかメモしておいて、自分のイメージ通りのサイズで編み上げてくださいね。